人気ブログランキング | 話題のタグを見る

アイヌ語と日本語の中に残る「縄文語」ーその346

縄文語ってホントに有ったの❓ーその56 (通巻第650号)

 伝説の怪鳥の鵺(ぬえ)のような言葉、それは聞きようによって、また見ようによって、虎にも蛇にもなる。鳥のようであって、鳥でもない、そんな言葉の発音が有るのか。有坂秀世博士などが研究を深めて、上代大和言葉の「さ行」の頭子音の発音が現在の「さ、し、す、せ、そ」の音(おん)ではなく、「ツア、シ、ツ、セ、ツオ」と発音されるものであった事が明らかになっている。

...有坂氏や橋本氏の偉大な業績はそれとして、私は実は、この「さ行の音の並び方」は不完全なものでないかと疑っているのである。私は、「ツア、ツイ、ツ、ツエ、ツオ」という発音こそが、この「さ行」の本来の正しい発音なのだと思っている。だから、「さ行の...」という言い方自身が、実際の発音とは既に離れて矛盾を抱えたものになっている訳である。

▽ とは言っても、「ツア行」の音と呼ぶ訳にも行かない特殊な事情が、この仮称「ツア行」には有るのだ。抽象論の飛び交う空中戦になるといけないので、具体的に説明しよう。実は、この「ツア」とか「ツイ」の発音の直前に、小さい「ッ」で表すべき発音が語頭に付くのである。「魂(たましひ=タマッツイ」というような発音である。外国語の例で言えば、若い人達の大好きなイタリア料理の「粉もの」の「ピッツア = pizza 」の発音を思い浮かべて頂けば分かりやすいだろう。

▼ 例えば、このツア行の語の頭の子音の「ツイ」は、「ッツイ」と表記するのが実際の縄文語の発音に近いという事である。一つの例を挙げて証明しよう。漢字に「達」という字がある。大和言葉にも多くの語彙に採り入れられ、「たし」だとか「たち」だとか読まれる。実は、このツア行の「ツイ」は、耳で聴くと「っし」とか「っち」と聞こえる。どっち付かずの、それこそ「鵺(ぬえ)」のような発音なのである。
...私達は明日、北海道旅行に出発する。ここでは「達」は「たち」と読む。一方、古い言い方で、...その筋のお達しにより、の場合は、「達」は「たっし」と読まれる。恐らく私たちの「達」は、昔は「たっち」と読まれたのだと私は思っている。

◎ ご覧のように、古い発音の「ッツイ」は、表記上は「し」とも「ち」とも書かれ、実際にはその中間の「ぬえ」的な、どっち付かずの発音だったと私は見ているのである。

☆ 更に言えば、例えば魂の語の発音は、「タマッツイヒ」のような、エイチ音(おん)の紛れ込んだ、複雑な発音であったと、私は見ている。

   (次回につづく)

Tracked from roblox music.. at 2022-06-15 18:05
タイトル : roblox music codes 2022
アイヌ語と日本語の中に残る「縄文語」ーその346 : アイヌのこともっと知りたい... more
Tracked from song ids at 2022-06-15 18:53
タイトル : song ids
アイヌ語と日本語の中に残る「縄文語」ーその346 : アイヌのこともっと知りたい... more
Tracked from roblox id co.. at 2022-06-16 04:30
タイトル : roblox id codes 2022
アイヌ語と日本語の中に残る「縄文語」ーその346 : アイヌのこともっと知りたい... more
Tracked from radio codes at 2022-06-16 04:53
タイトル : radio codes
アイヌ語と日本語の中に残る「縄文語」ーその346 : アイヌのこともっと知りたい... more
名前
URL
削除用パスワード
by atteruy21 | 2019-06-16 12:13 | Trackback(4) | Comments(0)