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アイヌ語と日本語の中に残る「縄文語」ーその384

縄文語のかけらーその3 (通巻第688号)
 Wikipedia から引用 「メナシクル」(続き)
...「メナシ」の原義は、「(東または南から吹く)強風」や「時化(しけ)を呼ぶ風」などで、太平洋沿岸地域のアイヌが、河川を境として「東風の吹いてくる方角」を「メナシ」、その対岸を「スム」と呼んだことから転じて、「メナシ」は「東」を意味するようになった。...以下、省略。

▽ メナシ ( menas )とスム ( sum )という二つのアイヌ語の語彙は、それぞれ大和言葉の「東・ menas 」と「西・ sum 」を表す概念とされる。しかし、この大和言葉に対比させた方位の捉え方や考え方は、果たして古代アイヌの方角の観念と、その枠組みにおいて完全に一致するものなのだろうか。言葉を換えて言えば、「東」「西」「南」「北」という「方位」の観念は、万国共通の普遍的観念なのだろうか、と言うことである。

▼ アイヌ語には、明確に「北」や「南」の方角を表す言葉が無い。私にはそのように見える。実は、これはアイヌ語独りの例外ではなく、大和言葉の沖縄方言も同様であったという見方が成立し得るのである。その沖縄方言の東西南北についても、このあと詳述したいと思っている。
...不正確になるのは百も承知の上で敢えて暴論を吐くと、古代アイヌの方角の観念には「南・北」の独立した概念が存在せず、東と西の観念だけが存在したのだという事になる。

◎ 常識的にはあり得ない話に見えるかも知れない。交易の民とも言われたアイヌが、北や南の遥かな地を目指すとき、その舟の行く手をどの方角に定めたのか。実は、アイヌの方角の観念の「 menas 」は、ただ「東」を指すのではなく、「東南」の方向を指していたのである。
...曖昧さを排して、もっと露骨に語ろう。実は「 menas 」という言葉は、古くは「東」ではなく、「南」を意味したのだろうと私は考えているのだ。

☆ 北海道の地形と対比させて私の考えを述べよう。北海道を敢えて二分すると、アイヌの観念とも重なる訳だが、北見山地から石狩山地、そして夕張山地と北海道を南北に縦断する山脈を背骨として、地図で言えばその左側の日本海側、西北地域を sum と言い、右側太平洋岸の東南の地域を menas と呼ぶ。そういう観念が広く道東地方に有ったのだと考えている訳である。

★ 東西の方角は cup-ka と cup-pok が受け持ち、南北の観念は menas と sum で使い分けた。それが古代アイヌの独特の方角の観念を産んだと私は考える。その証明は、沖縄方言と対比させて語る方が、より鮮明であり分かりやすいと思うので、次回は沖縄方言の解析に入ろう。西=北という面白い話になるのである。   (次回につづく)

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by atteruy21 | 2019-07-24 11:31 | Trackback(1) | Comments(0)