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アイヌ語と日本語の中に残る「縄文語」ーその391

縄文語のかけらーその10 (通巻第695号)
 仲宗根さんの担当した製菓会社のブログで紹介された星々の物語では、ニヌファブシが男性、ウマヌファブシは女性だとされているのだが、実は、二人の神の性別、男女が逆転した話も残っているのである。

▽ 度々私のブログに登場頂いた松居友氏の著書「沖縄の宇宙像」では、北極星の女神とされる「ネノハンマティダ」と南極星の男神である「ウマノハノユーヌヌス」とが、この世とあの世を司る夫婦の神として現れる。
...神の名の分析から見て、私はネノハンマティダは女性だと断言する。それは、沖縄方言とアイヌ語のごちゃ混ぜの変な語彙になるのだが、「マティダ」という言葉が、「女神」を意味し得ると考えるからである。

▼ 「 mat-tida 女・太陽( = 王・神)」...これが私のマティダの文の構成の分析である。ご覧の通り、アイヌ語と沖縄方言とのハイブリッドである。だが考えてみれば、同じ神格を表すと見られる「ニヌ・ファ・ブシ=子(ね)の・方角の・星」という言葉、それ自体が、中国語と沖縄方言の合成語ではないか。沖縄方言にとって、祖先を同じくするアイヌ語が混じり込んだとしても何ら不思議は無いし、罰(ばち)が当たるというものでもあるまい。
...ティダ(=太陽)という言葉は、意味が発展して後には「王」や「指導者」をも表す言葉となった。この事は前にも沖縄の古謡の「おもろさうし」を取り上げた際に説明した。

◎ 例えば、「ウシュ・ガナシ=御主加那志」という言葉がある。「王様」という意味である。意味を明らかにした漢字で書けば「御主愛し」になるとされるが、私は「御衆愛し」のフリ漢字の方を推奨したい。「御衆(うしゅう」)とは万民、人民を意味し、「かなし(愛し)」とは貴人の尊称で、「~様」に当たる。この「かなし=愛し」は、元々の意味は振り漢字の通り「人民を慈しむ方 = 国王様」だったと思われる。「ウシュ・ガナシ」は又、「ティダ・ガナシ =国王陛下」とも呼ばれた。

☆ 「ティダ」は太陽を表す。また上記のように太陽のように万民を照らす国王を表す。そして勿論、輝く太陽の神を意味する。日本神話のアマテラスのような女神を意味するのだ。「マティダ」は、「マッ= mat 女の」+「ティダ = tida 神」という語句の構成により成立したと私は見ている訳である。
...mat は、アイヌ語で「女」を意味するのはご承知の通りだが、なぜ唐突に沖縄の古い言葉などに顔を出すのか、変な所に混じり込むのかに不審な想いを抱かれるかも知れない。

★ だが、アイヌ語が大和言葉や沖縄方言に混じり込むのは、何の不思議も無い。共に縄文語の欠片(かけら)を血の中に抱えているからである。日本語にも、アイヌ語の「 mat = 女 」が混じる言葉があった。「ナントカ小町」という美人を指す呼び方が、昔流行った。小町は小野小町の個人名から来たとするのが通説だが、...以下、次回に。

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by atteruy21 | 2019-07-31 15:05 | Trackback | Comments(0)