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アイヌ語と日本語の中に残る「縄文語」ーその1410

縄文語のかけらーその1030 (通巻第1714号)
 麻呂(まろ・麿)の原義が判った所で、この辺で客人(まろうど)という不思議な言葉の由縁・来歴を探る仕事にも結論を出して、次の話題、元の噺に戻りたいと思う。
 ⭕ 客人(まろうど)という言葉は、折口信夫(おりくち・しのぶ)という優れた民俗学者の説に従えば、その元の言葉は稀人(まらひと)であって、それは「(時を定めて)異界からやって来る神人」を表すのだと言う。

▽ 折口の言う「まれびと(稀人)」はどんな神か ❓
...常世の国から稀に来る神、これが折口信夫の稀人の観念だが、その「稀に来る」という定義がどんな意味を持つのか、私にはそれが気にかかるのである。
 🔷 「稀に来る神」と言うと思い浮かぶのは ❔
 秋田県男鹿地方に、「なまはげ」という異形の神の民俗がある。
 「わりごはいねエが(悪い子は居ないか)、なぐこはいねがア(泣く子は居ないか)」と鬼の面を被った若者たちが家々を回り、家の主人のもてなしと取りなしで、子どもたちに教訓を垂れて帰って行く。

▼ 【まらひと】の重要な意味 ❗
...年に一度、正月や特定の祭りの日に「なまはげ」などはやって来る。時を定めてやって来る異人(=神)と言うものの一つの典型である。異界の神か魔が稀にやって来て、災いやら幸いやらを村に持って来る。
 🔺 その魔なり神にもてなしをして、災いを避け幸い代えるという物語を世界のどの民族も持っているのはよく知られている。
 稀にやって来る人が「稀人(まれびと←まらひと)」だと言うのだが、その「まら・ひと」と言う言葉は一体どんな観念から出来上がった言葉なのか、それを分析する必要があるとおもうのだ。

◎ 直接に「まら・ひと」と言う音に斬り込む ❗
...先ず、「まらひと」の後半部分の「ひと」の由来、その古い形を推定しよう。アイヌ語の登場である。アイヌ語は大和言葉とは兄弟であり、親に該たる「縄文語」の面影を一番濃く受け継いでいる言葉であり、大和言葉の語源を探る上で最も参考になる言葉なのだ。
 🔵 不思議な大和言葉の古語の「まらひと」の「ひと」の部分は、百パーセントに近くアイヌ語の「 pito ・ピト 」に由来する語彙だろう。アイヌ語の「ピト」は、大和言葉の「神(かみ)」と同義を表す言葉であって、同時にそれは優れた人・神のような人をも表す。敢えて日本語で言えば、それは「神人(しんじん)」と言うことになろうか。

☆ それでは、前半の「まら」の意味は...❔ それはチンチンではない ‼    (次回につづく)

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by atteruy21 | 2022-05-24 15:18 | Trackback(4) | Comments(0)