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アイヌ語と日本語の中に残る「縄文語」ーその1411

縄文語のかけらーその1031 (通巻第1715号)

 客人(まらひと)の「ひと」の部分は、アイヌ語で言う「 pito ・ピト 」(=神)と同じ観念を表すものであろう。もう何度も述べてきた事なので、もう耳にタコが出来たと思う方も有ろうが、大和言葉の「はひふへほ」の発音は上古の時代には「パピプペポ」と語られていたことが分かっている。だから、「まらひと」と言う言葉は「マラピト」と発音された可能性が高いのである。
 ⭕ しからば、その「ピト」の前に鎮座する「マラ」の音は、いったい何を表すと言うのか。

▽ 「まら」の語源は「排泄器官」や「オチンチン」ではない ❗
...結論から先に言う、私の得意の遡り論法を使うと、「まら・ひと」の語源は「廻(めぐ)って来る神」「回(まわ)って来る人」と言う事になる。
 🔺 その証明に当たっては、やはり、アイヌ語とその文化を考えに入れないと、なかなか楽に出来る事ではない。アイヌの熊送り(イヨマンテ)が参考になると思うので、そこでヒントを得ることにしよう。

▼ マラプト(或いはマラット)と言う言葉
...アイヌ語で「 marapto ( maratto )」と言うと
 🔷 中川辞典 マラット【名詞】① 酒宴 ② 送り儀礼で家の中に運び込まれた熊などの頭 ; その耳と耳の間に魂が座っていると考えられており、賓客として扱われる。
 ✳ 萱野辞典 マラプト ①宴。饗宴。祝宴。 イペ マラプト=食の宴。 イク マラプト=飲みの宴(酒宴)
  ② 熊の頭。

◎ 大和言葉の「まろうど(客人)」の語源は...❓
...アイヌ語の【 marapto 】は、「熊の頭」や「宴会」の意味を持っている。中川氏にしても萱野さんにしても大まかに言って同じ考えのように見える。
 🔶 どちらも「宴会」やそのゲストである「熊などの頭」をその観念の中核部分に据えている。
 ここに登場する「熊の頭」は、あくまでも「カムイの」、「神性」の象徴なのであって、そこにカムイが鎮座するから大切に扱われる訳である。

☆ 宴会はどんな場か ? カムイはそこでどう振る舞うのか ?
...「廻って来る神」の観念が宴会を行う中で明らかになる。なぜ人は宴会を開くのか、宴会で酒の廻し飲みなどをするのには、一体どんな意味があるのか。次回はその辺りを語ろう。   (次回につづく)

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by atteruy21 | 2022-05-25 12:26 | Trackback(2) | Comments(0)