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アイヌ語と日本語の中に残る「縄文語」ーその1414

縄文語のかけらーその1034 (通巻第1718号)
 🌉 以前の私の論考の再掲 (夏の年・冬の年と言う観念を廻って)
...《再掲》生産活動に見る縄文と弥生ー123 (通巻第474号)
 「 pa 歳・年 」という言葉に就いて考えを進めたい。アイヌ民族の時間観念の一つ「一年 sine-pa 」の捉え方の問題である。
 ⭕ アイヌの語りもののユカラ( yukar )には、例えば年数を表すのに「夏の年3年、冬の年3年」という言い方をする。夏が3回廻り、冬が3回訪れるという意味なのだろうが、少くともアイヌの先人たちは、夏の年の3年と冬の年3年の、合計6年が過ぎたと意識していたのだろうと私は考える。

▽ 歴代天皇の年齢の問題
...上古の日本でも、現代でいう「一年」を「夏の一年と冬の一年を併せて二年」と意識していた節(ふし)が有るのである。
証拠はカッコ付きの「歴史書」・日本書紀の記述に現れる。
 🔷 戦前の日本では、「大東亜共栄圏」というみがってな国家構想があり、日本は神国で現人神(あらひとがみ)である天皇陛下の許で、日本国民がアジアの人々を導き、共に繁栄する国を創る資格と能力が有るのだと、そう内外に宣言していたのである。
 日本の国は神代(かみよ)の昔から、二千六百年もの歴史をもち、中国の歴代王朝はもとより、西洋のキリスト生誕よりも更に古い時代から続いているのだと。

▼ 長過ぎる天皇の在位
...日本書紀によれば、飛鳥時代の推古天皇の即位以前に、神武天皇から始まって崇峻(すしゅん)天皇に至る三十二代の天皇が、西暦紀元前660年から紀元587年までの合計1247年間を統治したことになっている。
 天皇によって治世の長い短いは有るのだが、単純に計算して一人の天皇が約40年の間帝位に就いていた事になる。
 ✳ ここまではあり得る事と見ることも出来ようが、紀元前の部分、キリスト教よりも古い伝統が有ることを強調する為にデッチ上げられた架空の天皇の治世の時代を含め、660年を11人の天皇が統治したと言うのである。
 一人60年の在位は如何にも長過ぎる。零才児で天皇位に就くことは余り無かっただろうから、天皇は平均七十歳までは生きたことになる。

◎ 一年の捉え方が現在とは違っていた ❗
...日本書紀は天皇の数を水増ししていることは周知の事だが、それにしても70年以上歴代天皇が生きたというのは、当時の人々の平均寿命を考えるとあり得ない記述なのである。
 🔴 一年の捉え方が違っていたのである。夏の年と冬の年の一巡りにより、天皇は一年で二歳の歳(とし)を加えたのだと考えると計算が合うのだ。  (次回につづく)

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by atteruy21 | 2022-05-28 14:09 | Trackback(6) | Comments(0)