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アイヌ語雑感 ー 20

(2)アイヌ語の周辺ーその12 (通巻第2020号)
 魏志倭人伝に登場する【倭人】と言う言葉は、現代の日本人の考える「古い時代の日本人」と言う観念とは違って、例えば人種的にも日本人や和人とは違い、朝鮮半島の南部に住む人たちを包含するものであった。また、倭人と言う言葉は人間の人種的属性を表すと言うより、地域を表す概念であった。
 ● 【倭人】は、現代の西日本のほぼ全域(島嶼を含む)と隣接する朝鮮半島の南部を指す広い地域の名称でもあったのである。

▽ アイヌ民族の隣人は、和人(≒倭人)だけではなかった ❗
...魏志倭人伝で語られた【倭人】は、西日本と朝鮮半島の南部に住む人々の事であった。朝鮮半島の南部から日本列島にやって来て、後に原住の人々を支配するに至った大和の権力者の流れがあった。壱岐や対馬を渡ってきたグループである。
 🔺 言わば、「南航路」のグループに対し、もう一方では朝鮮半島の北部から間宮海峡を渡って樺太、そして現在の北海道から本州に渡る「北ルート」の人の流れもあったのだ。

▼ なぜアイヌ民族の住む島に、韓国語に聞こえる地名が在るのか ❓
...樺太や千島に限らず、古い時代の北海道には、アイヌ民族の祖先だけでなくニヴフやウィルタなどの北方民族が大勢住んでいて、ほぼ同じ地域に混住し交易などの交流をしていた。また、中国大陸の日本海沿岸部には、ツングース系の様々な部族が暮らしており、これもアイヌの先人や大和の権力者の人々とも暮らしの上での繋がりを持っていたのである。
 🔷 現在の韓国や北朝鮮に住む人々は、新モンゴロイドに属するツングース系の血を引く人々と言われる。北千島に住んだアイヌ民族の先祖にあたる人達が、暮らしの多くの部分でこうした少数民族の人たちとの関わり、色々な価値観を共通に育て、言葉の上でも密接な関係を築き上げたとしても何ら不思議も不都合も無い訳である。

◎ 北海のトレーダー(交易者) ‼
...遠く縄文の昔から、日本列島の男たちは(イヤ、女たちも)小さな丸木舟( cip )に乗り込んで、逆巻く荒波もものかは(ものともせず)、日本海を取り巻く沿岸の各地へと交易をしに出掛けた。
 ⭕ アイヌ民族も、縄文人の末裔の名に恥じず、交易に命を賭ける勇壮な海人であった。時代を少し下って沖縄の海人(ウミンチュ)がそうであったように。

☆ 交易の中で交わされる言葉 ~ それが共通の言葉を生む ❗
...「あんたら、何処から来なすったかね ? 」、「ここからずっと北の、一年中強い風が吹いている島さ ‼」。
 「何て言う島なのかね」 「大きな島と俺たちは呼んでるけど、特に名前なんてねえナア ! 」
 それじゃあ、俺たちの言葉も入れて「風( param )の島」ってのはどうだい ❓  (次回につづく・Suy u-nukar-an ro ! )

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by atteruy21 | 2023-03-18 13:47 | Trackback | Comments(0)