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アイヌ語雑感 ー 31

(2)アイヌ語の周辺ーその23 (通巻第2031号)
 義経の優れた着眼点は、いったい何処に在ったのか。それは平家の総合戦力の矛盾点、つまり弱点を正確に衝(つ)いた点にあると私は考える。
 🔵 平家の船団は、船の大きさや性能の面に於いて源氏の小舟の集団に対し格段の差があり、本来は平家が優位に立つ筈である。
平家軍の船は、平清盛が始めた日宋貿易に用いられた船舶を主力にしており、船そのものの性能の点ではその体力差は大人と子供ほど違っていたのである。

▽ 漕ぎ手を失った巨大船は、只の木偶の坊(でくのぼう) ❗
...義経は、平家船団の武士たちと、船を操る技術者集団との間の連携や協力関係の薄い点に気が付いたのだろう。前にも述べたように、船を操る集団は直接に平家の武士たちと利害が一致する仲間同士ではなかった。
 🔺 漕ぎ手たちは、船ごと無理矢理に戦に徴発された人々であって、平家側が勝つことによってとくべつに利益があると言うことでもなかったのだ。

▼ 一方の源氏方は...
...これに対し、源氏方の小舟に乗った集団はと言えば、恐らく瀬戸内海に拠点をもつ舟びとや漁師たちの集団で、自分の持ち舟の木の葉のような小舟に乗って、源氏方からの報酬を目当てに集まった者たちであったろう。勝手を知った瀬戸内の海で、一暴れしてやろう等と考える輩(やから)だったにちがいない。
 🔷 無理矢理戦場に引っ張り出された舟の職人と、平家の船団に一泡吹かせて源氏の報酬を得ようと考える自前の小舟の親方とでは、最初から戦闘意欲がちがうのだ。

◎ 大船の漕ぎ手は、無防備で敵の矢面(やおもて)に立たされた ‼
...水主(かこ=漕ぎ手)や舵取り(かんどり)は、船を動かす要員だから、当然の事として武装はしておらず、自分達を敵の矢から守る防護の設備も無い、ノッペラボウの船上で船の操船を命令されるのである。
 ⭕ 水主や舵取りも馬鹿ではないから、矢面で頑張るなどと思う者は居らず、我先に海へ飛び込むなりして、船を離れる訳である。漕ぎ手や舵取りを失った船と言うのは、棺桶状態になり、只沈むのを待つだけとなる。

☆ 義経は、平家に対する瀬戸内の漁民たちの憤懣を感じ取った ❓
...我が世の春を謳歌する平家の横暴に対し、東国の武士たちに限らず西日本の各地でも農民や漁民の間にも不満や憤懣が渦巻いていたと言われる。平家は滅びるべくして滅びたのである。
     (次回につづく ・ Suy u-nukar-an ro ! )

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by atteruy21 | 2023-03-30 11:24 | Trackback | Comments(0)