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アイヌ語雑感 ー 316 気になる言葉 ~ アイヌ語の Sey と Kay (17) 《通巻第2316号》

🐚 「かひ」と言う言葉のルーツを求めて
...国語辞典やアイヌ語辞典を引っくり返して、「 Kay 」や「 Sey 」の原意に迫ろうと大見得を切った。言葉のジャングルに勇んで飛び込んで行くその前に、足慣らしで日本語の古語の不思議な世界を覗いて見るのも意味の有る事かもしれない。

▽ 萬葉の世界に遊ぶ...【かひ】と言う語を巡って
...山上憶良(やまのうえのおくら)の歌は、以前にこのブログでも取り上げた。憶良が、古日(ふるひ)と言う子どもを失った時の慟哭の歌であった。多くの読者が涙を誘われた事だろう。
 🔺 今回は、その憶良が歌った幾つもの子を思う歌の一つで有名な「瓜食めば...」で始まる歌を御紹介しよう。
 ...瓜(うり)食(は)めば 子ども思ほゆ 栗食めば まして偲(しぬ)はゆ
   いづく(何処)より 来(きた)りしものそ 眼交(まなか)ひに もとな懸かりて 安眠(やすい)し寝(な)さぬ
 《現代語訳》瓜を食べると 子どものことが思われる。栗を食べると、いっそう(子どもの事が)偲ばれる。
   (子どもと言うものは)何処から来たものなのか。目の前にしきりにちらついて、安眠させてくれない。

▼ 言葉の解説
...① もとな 【副詞】①根拠もなく。理由もなく。 ② しきりに。やたらに。
 ③ 懸かる 【自ラ四】①上から垂れ下がる。 (幾つもの意味が有るのだが、一番だけで以下、省略。)
 ④ まなかひ〔眼間・目交ひ〕(名詞)目と目の間。目の前。まのあたり。
 🔷 だから、「まなかひに もとなかかりて」を通して現代語訳すると...
 「眼の前に、しきりにちらついて...」となる。

◎ 言葉の解説(辞典の補足)
...古語辞典に図解学習と言う囲み記事が在り、次の解説があった。語源が分かりやすい記事なので、そのまま引用しよう。
 ⭕ 図解学習  「まなかひ」と「やまかひ」
 ...目と目の間が「まなかひ」、山と山の間が「やまかひ」である。
 「かひ」は、まじわる、交差するの意の動詞「交(か)ふ」の連用形と考えられ、鳥の両翼の先が重なり合うところを言う。
 「羽交(はが)ひ」などの語もある。
 「やまかひ」は、山と山の間の狭い処を言う。「かひ」は「峡」と書き、「やまかひ」も「山峡」と書くが、語源は同じ。

☆ 大和言葉の「かひ」の原義について、次回は詳しく語ろう ‼
  ( 次回につづく ・ Suy u-nukar=an ro ! )

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by atteruy21 | 2024-02-26 13:15 | Trackback | Comments(0)