人気ブログランキング | 話題のタグを見る

アイヌ語雑感ー704  ペウタンゲ(危急を知らせる叫び😱)という語の原義に迫る‼️(216)  《通巻第2704号》

🤱 アイヌ女性の誰にも具わると信じられた、超自然の不思議な力に就いて考える❗️(その75)
 アイヌ語“ Kuta ” と大和言葉の【くた】の間の、意外に強い親縁関係を語る ❢(その35)
 👻 Ramati =魂(たましひ)の語源を考える ❗️(続きー17)

▽ アイヌ叙事詩( Yukar )の響きを楽しむ ‼️
 金田一京助採録 【虎杖丸(いたどりまる)の曲】より
 🌀 烈風が森や草原を吹き荒ぶ場面 《再掲・続き》
 .... 訳し方がアイヌの人びとの観念にそぐわない ❓️
  “ awa-kina ”は、【坐っていた草】なんて半端な意味ではない ⚠️
  《知里真志保訳》
  awa - kina       坐っていた草
  kina - chinkew - sut  草の足の付け根を
  kamuy - maw puni   神風が持ち上げ
 .... ここで述べられる awa-kina と言うのは、草原に大人しくチョコンと坐っている、そんなイメージで語られる弱々しい草のことではない。
 ドッカと草原に腰を下ろし、風が荒れようが魔物が来ようが、自分の占める場所にデーンと陣取って、何をされようと梃子(テコ)でも動かないぞ ! と踏ん張る、そんな草たちなのだ。

▼ 座り込むデモ隊を機動隊がごぼう抜きに ❢
.... 私が未だ学生だった頃、いわゆる「大学紛争」が頻発して、道路や学校施設にデモ隊や学生たちが座り込んで、抗議をするなどと言うことが多かった。
 🔺 道路に座り込んだり、凄いのは寝転んだりして、その場所から梃子(てこ)でも動かないぞと踏ん張る姿がよく見られた。
 そんな時、駆け付けた警察の機動隊員たちは、座り込む学生の跨(また)の下に手を差し込んで、力ずくで持ち上げ、ゴボウ抜きに隊列から引き離し、検挙したりしたものだ。

◎ 神風は草を根こそぎに持ち上げると.... !!
.... kamuy - maw puni   神風は(その草を)持ち上げ
  kuttek nis ne      真っ黒な雲となって
  kamuy nis ka      大空さして
  chi - e - rikinka .    登って行った。
 🔵 神風が、真っ黒な雲となって大空を登っていく この辺の意味、論理構造が解りにくいかも知れない。
 kuttek nis ne と言うのは、実際は空がサッと掻き曇ってと言うことで、烈風によって巻き上げられた草や砂塵が、サッと陽を覆って空が暗くなった事を言っているのだ。
 kuttek は、kur 「黒くなる」+ -tek 「サッと〜する・〜になる」を意味し、後続の nis ne 「空になる」と結び付くと、空がサッと掻き曇ったと言う熟語表現が出来る訳(わけ)である。

☪️ 巻き上げられた草は、砂塵を伴って大空へ
.... Kamuy nis とは、鳥などにも昇って行けない空の高みを言う雅語である。直訳では神の天・空となる。和語としては大空あたりが適訳と言えるだろう。
 🟢 Kamuy nis ka  大空の上に
 chi - e -rikin - ka  chi ( shi に同じ)「自身を」 + e 「其処に」+ rikin 「登る・昇る」 + ka 「〜させる」
 アイヌ語独特の重厚な表現で、神謡などの雅語に用いられる。言葉のリズムを整える効果が有る。
    (次回につづく ・ Suy unukar an ro !)


名前
URL
削除用パスワード
by atteruy21 | 2025-08-07 15:39 | Trackback | Comments(0)