アイヌ語雑感 ー ７５５ ペウタンゲ(危急を知らせる叫び)と言う語の原義に迫る‼️（２６６） 《通巻第２７５５号》

🤱 アイヌ女性の誰にも具わると信じられた、超自然の不思議な力に就いて考える❗️（１２６）

　アイヌ語 “ Kuta ” と大和言葉の【くた】の間に横たわる、意外に深い親縁関係に注目する ‼️（その８６）

　☘️ Kup-ka （＝鍬）という語の語源を逐って ⚠️（続きーその７）

▽ Kuwa ＝墓標と言う言葉の由来を考える ⁉️

.... アイヌ語の Kuwa （墓標）と言う語に対応する大和言葉が有るのか、それは一体どんな言葉になるのかと、乏しい知識を総動員して、その語の詮索を始めたのだが、直ぐに挫折する事になってしまった。

　🔺 だが、探索で挫折したと言うよりは、抑(そもそも)、大和の人びとの習慣には、墓標を立てるという民俗それ自体が存在しなかったという事に思い至ったのだった。

▼ 墓標の代わりに、大和の古人は墓の上に(形見の❓️)石を置いた ‼️

.... 墓標を立てる文化を育てなかった大和の人びとは、手頃な石を墓の上に置いて、その石に故人を重ねて祈ったりしたようだ。

　🔵 だが、その置き石も、その前段に歴史的沿革が有ったのではないかと私は考えている。その置き石というのは、墓の上に置かれるようになったのは、時代もかなり降っての事で、古くは墓の中に、イヤ、葬られた死者の腕の中に抱かれていた物だったのだ。

　　.... 「屈葬」と言う言葉をご存知だろうか❓️　また、その１形態である「抱石葬(だきいしそう)」という埋葬法を聴いたことがお有りだろうか❓️

　

◎ 屈葬と抱石葬 〜 縄文の人びとの死者に対する想いを探る ⁉️

.... 今は、ネット検索で何でも調べる事が出来るから、この二つの言葉も検索してご自分の目でたしかめて戴きたい。私がコレから述べる事は、殆どこのネット検索のＡＩ君の言っていることの受売りなのだけれども、ＡＩ君の主張の触れていない部分や、たまにある間違いの部分を訂正したり、繋がらない部分の穴埋めをしたりして、ＡＩに負けない人間らしい見方とは何なのかを、皆さんに是非お示ししたいのだ。

　🟢 屈葬の意味

　屈葬というのは、死者の手脚を折り曲げて、蹲(うずくま)るような形にして埋葬することなのだが、既に述べたように、日本では

縄文時代からこの埋葬法が行われ、世界を見渡しても殆どの古代の民族が採用していた事が知られている。

　.... ナゼ手脚を折り曲げて埋葬するのかは、国や民族によって考えかたが異なり、また宗教観の違いも有って見方が定まらず、諸説有る所である。

　そんな中でも、定説に近い所に位置するのは、遺骸がゾンビのように起き上がって、墓から出て生者に害を及ぼさないようにすると、その為に遺体の上に古くは大きな岩を重石(おもし)として乗せた。そう言う埋葬が行われた形跡が有るのだ。

☪️ 抱石葬(だきいしそう)って、知ってる ❓️

.... 屈葬が行われる場合の多くの例に、手脚をまげた遺体の胸や腹の上に、普通、人間の頭くらいの大きさの石が置かれている事が多いのだ。それは丁度、母親が愛しい小さい我が子を慈(いつく)しむように、大事そうにその石を抱いているように見える。

　🔴 だが、そう見えるのは後代の人びとが自分たちの倫理観に囚われて編み出した誤った見方であって、古代人がこの葬法により意図した本来の効果とは遠くかけ離れたものであった。

🌠 抱石は、死者が起き上がる事を防ぐ、足止めの重石(おもし)‼️

.... 抱石葬は、死者が墓の中から起き上がって、墓の外へ出て行かないようにする事を狙った、死者の体を押さえ付ける為の重石であった。古い時代には、重い岩を死者の体の上に落としたのだろう。ゾンビのように死者が起き上がらないように。

　🤩 死者が動けないようにした事の証拠が有る。

　.... 屈葬の行なわれるケースでは、手脚を折り曲げるだけでは無しに、石を抱かせたり、酷いのは、遺体の手脚を雁字搦めに縄で縛り付ける事も稀ではなかったのである。

　　（次回につづく ・ Suy unukar an ro ！）