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アイヌ語雑感ー791  《特別号ー14》ブログ読者の方からのコメントに寄せてーその14  《通巻第2791号》

🔥 ポプニカという不思議な呪文の出自を問う‼️(その12)
.... 身体部位を表すのに用いられる所属形 (続き)
 👄 口(くち)を表すとされるアイヌ語の語彙(ごい≒単語)に、 Caro (チャロ)と Paro (パロ)という二つの言葉がある。現代のアイヌ語では、それは間違いと迄は言えないのだが、実(じつ)は、その内のパロの方は、古くは「口」でなくて【舌】を表す言葉であったと思われる。そんな節(ふし)が有るのだ。

▽ アイヌ語の「舌」を表す言葉の分析から分かる 〜 意外な語源 ⁉️
.... 舌を意味するアイヌ語の語彙に、“ par - un - pe (パルンペ)”と言う言葉がある。これは、理屈っぽい事では定評のあるアイヌ民族ならではの、合理性を持った説明的造語だと受け止められて来た。
 ⭕️ だが、論理を重んずるアイヌ民族にしては、その名付けは何処と無く理屈に合わぬ、変な感じの残る命名なのだ。
  .... イッタイ、何処が可笑しいのか ❓️ 通説の言う所を聴いてみよう。
 アイヌ語の“ Paro (パロ)”=口(くち)と言う言葉、それ自体には、特に変な所は無さそうだ。だが、“ Paro(ho) ”の関連語であると思われるパルンペ (=舌)と言う語の構成を考えるに当たって、 Par (パㇻ) と言う語彙が、口でなくて【舌】を表す語なのだと考えないと、どうにも整合性が取れず、シドロモドロの状態に陥って、チットもアイヌ語らしくないと、そんな言葉はアイヌのイタクカムイ(言葉を司るカムイ)が決してお許しにならないと、そう言う噺になってしまうのだ。

▼ Par - un - pe をどう訳す ❓️
.... 通説(例えば中川辞典)では、パルンペは、こう説明されている。
 🟢 中川辞典 パルンペ Parunpe 【名詞】①舌。 (ー中略ー)
 語の構成
 ← par 「口」 un 「〜に付いている」 pe 「もの」
  結局、「舌」と言う物は【口(の中)・に付いている・もの】となり、一見すると至極尤も(もっとも)な、申し分の無い語源説に見えるのだ。

◎ だが、そうは問屋は卸(おろ)さない ‼️
.... 通説の立場は、文の主語を取り違えたもの ⁉️ 舌は口(の中)に付いているのだが、通説の(中川氏の)訳では、口がそこに付いていると言う文章になってしまい、口が何かに付いていると言う叙述になってしまうのだ。
 🔶 この文は、Par 「舌が」 un 「付いている」 Pe 「所」を意味するのであって、Par は口でなく、主語である【舌】が有る場所、つまり口腔の中を叙述する文章だと考えなければ、辻褄があわないわけである。

☪️ もう一つの例文で説明しよう ‼️ 手甲(てっこう)と言う言葉
.... 通説の誤魔化しの論陣は、通説となるだけに巧妙な筋立てとなっている。中川氏の【 un 】の項のもう一つの例文で、その変な論建てを文法的に検証してみよう。
 🔵 ウン un
 ② 〜にはまる。〜に付く。 : テクンペ tek −un −pe 「手甲」← 手に・はまっている・もの
 この説明文は、論理的に可笑しいし、日本語の叙述としても正しい文になっていない。
 「はまる」と言うのは、主体がなにかの中に閉じ込められて、外に出にくくなっている様を言うのであって、論理的にも日本語の文章的にも、主語は手で、手が手甲の中に無いと理窟にあわないわけである。
 中川氏の文の構成では、手甲が手(の中)にハマってしまうことになり、その手甲ば皮膚の下に入り込むと言うImageさえ思い浮かべ憎い、惨憺たる訳文になってしまう。

🌠 テクンペ( Tek - un - pe )は、「手が」「そこに嵌っている」「もの」の義 ‼️
.... 言うまでもないが、手甲(てっこう)は布が手を取り巻いているのであって、つまり換言すれば、手が手甲に嵌(はま)って居るのであって、手甲が手の中に嵌って沈み込む物では決してないのだ。
 (以下、次回につづく ・ Suy unukar an ro ❣ )

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by atteruy21 | 2026-01-09 13:59 | Trackback | Comments(0)