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アイヌ語雑感ー794 《特別号ー17》ブログ読者の方からのコメントに寄せてーその17 《通巻第2794号》

🔥 ポプニカと言う不思議な呪文の出自を問う‼️(その15)
 【ポㇷ゚ニ】と【プシニ】の狭間(はざま)⚠️(その1)
.... 何回か前のこのブログで、私はAI君のポプニカに就いての語源論を紹介した。
 🌲 それは「カムイポプニカ アーホイヨ❗️」と言うアイヌ民族に伝わる不思議な呪文の謎解き、語源探しに関するAI君の優れた推理で、私はAIの目覚ましい発達を実感した気がして大いに驚かされたのだ。

▽ ポプニをプㇱニと読み替えて....
.... そのAI君の、各種の情報を駆使した推論の組み立て方は、さすが現代文明の粋を集めた人工知能の素晴らしさの表れと、驚嘆に値するものだったが、一つだけ論理に欠ける点が在って、僅かに不満が残ったのは残念な事だった。
 🔺 AI君は、特に根拠を示すこと無く、ポプニと言う言葉を【プㇱニ】と言う言葉に置き換えて、その上に緻密な論理を組み立てたのである。上部をいくら頑丈に構築しても、肝心の下部の構造が軟(やわ)なものでは、壮麗な城もガラガラと音を立てて崩れてしまうかも知れない。

▼ AI君の語源説には音韻論での立派な根拠が有ったのに .... ❗️
.... AI君は、Popni の音に【朴の木(ホウノキ)】の義を当てたのだが、実はこれは正解で、日本の古典文学の中に現れる【朴の木】を表す古い大和言葉の情報を、AI君が知って居さえしたなら、自信を持って正しい推論を続ける事が出来たのである。
 ⭕️ AI君は、残念な事に朴の木を表す古い大和言葉を知らなかった。イヤ、正確にはAI君の使うべき大和言葉の用語に萬葉集の歌の情報が少な過ぎた為である。
 AIの技術者が、大和言葉とアイヌ語の関連にもう少し関心を持って居さえして呉れたら、AI君の名推理は正しくPopni と言う語が朴の木を指すという事実に気が付いた筈(はず)なのである。

◎ 朴の木は萬葉の時代には【ポポのき】と呼ばれた ❓️
.... 再掲となるが、萬葉集に載る歌に、朴の木を詠(よ)んだ歌が有るので、改めて紹介しよう。
 🔵 我が背子(せこ)が 捧げて持てる 厚朴(ほほがしは) 恰(あたか)も似るか 青き蓋(きぬがさ) 萬葉集・十九・四二二八
 すめろき(皇神祖)の 遠御代御代は い敷折り 酒(き)飲みきと言ふそ この厚朴(ほほがしは) 萬葉・十九・四二二九
 .... 萬葉集では、「朴の木」と言う言葉は実際には【ほほのき】と発音された事が分かっている。

☪️ 【ほほのき】は、更に古くは“ ポポ・ぬ・き”と発音された ⁉️
.... 大和言葉の発音も、上代(=奈良時代以前)には現代の発音とは違い、はひふへほの発音は唇を合わせてから破裂させる【パピプペポ】だった事が知られている。
 🔶 だから、萬葉の歌に現れる【朴の木】は、現代人の我々の耳では“ ポポぬ木 ” と響くものだったと考えられるのだ。
  .... となると、呪文の【ポプニカ】の音も新たな意味合いで我々の前に現れると言えそうだ。
    ( 次回につづく ・ Suy unukar an ro ‼️ )

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by atteruy21 | 2026-01-12 15:34 | Trackback | Comments(0)