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アイヌ語雑感ー797 《特別号ー20》ブログ読者の方からのコメントに寄せてーその20  《通巻第2797号》

🔥 ポプニカと言う不思議な呪文の言葉の出自を問う‼️(その18)
 ⚡️【ポㇷ゚ニ】と【プㇱニ】の狭間(はざま)⚠️(その4)
 🌲 今、「プㇱニ」と言う言葉の中の“ Pus ” の部分に拘(こだわ)って、その表す意味の広がりを検証している。
 「爆ぜる」だの「跳ね出す」などの今や公認となった意味の他に、私は火山が「噴火する」等の、やや趣の異なった意味も有ったのではないかと、そう考えるのだ。

▽ アイヌ語“ Pus ” の古い意味を深掘りする ‼️
.... “ Pus ” と言う音を語幹とする言葉で、しかも、爆ぜる等の既知の語意とは一味違った意味を醸(かも)す、そんな言葉が果たして存在するのか、調べてみようと思い立ったのだ。
 🔺 有った ⁉️ オプㇱ Opus 【動詞1】穴が開(あ)く。穴があいている。
  .... 何だ? チットも噴火するなんて意味じゃないじゃないか ❗️
  そこで、アイヌ語研究の天才児と讃えられた知里真志保博士の著書、「アイヌ語入門」の一節を読んで頂こう。

▼ 知里真志保「アイヌ語入門」 第三章 古代人の心 「18.山争いの伝説」より
.... クッシャロ湖の奥に、今はモコト山と言っている山がある。
 この山はアイヌ語の名をトーエトコウシペ「湖・の頭の先・にいつも居る・者」と言い、恐ろしく我儘な神で、何かというと煙を吐いたり火を降らしたり、大地を揺るがしたりして乱暴を働くので、あたりの山々や人間たちがひどく迷惑した。
 🟢 そこで、湖の落口の近くに住んでいた「ピンネシリ」(Pinne-sir )「男である・山」は、世のため人のため、この山を懲(こ)らしめてやろうと決心して、果たし合いを申し込んだ。
 ピンネシㇼは必死の願いを込めて槍を投げ付けた。槍は狙い違(たが)わずトーエトコウシペの胴の真ん中に、ズブリと突き刺さり、そのために山(肌)が裂け、傷口からは血がどっと流れ出て、クッシャロ湖畔の岩を真っ赤に染めた....。(以下、省略)

◎ 《私の補足解説》
.... アイヌの先人たちは、山が噴火して溶岩を流すことを、山が傷付いて血を流しているのだと、人間的に捉えた。
 ⭕️ 古人の眼には、山の噴火や溶岩の噴出を、山の肌に穴が開(あ)いて、そこから血(溶岩)が噴き出したと考えたわけである。
  .... それは丁度、人が傷を受けて血を流すのと同様であると感じたのだ。
  《語の構成》 O - pus − i 「そこ・穴があいた・所」
  火口など、溶岩や噴石の噴出孔を指す。
 オプㇱと言う語は、山や大地(の地殻)が破れて、其処に出来た穴(孔)から溶岩が流れ出すという観念から出来上がった語彙だと私は考える。
  (次回につづく ・ Suy unukar an ro ❗️ )


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by atteruy21 | 2026-01-15 14:46 | Trackback | Comments(0)