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アイヌ語雑感ー814  アイヌ語 “ Kuta ” と大和言葉の【くた】をめぐる面白い噺ーその5  《通巻第2814号》

☘️ 緑肥(りょくひ)の噺(続きー3)
.... 刈り取った雑草や、緑肥作物の草を田畑に鋤き込んで、農産物を育てる肥料にするのが「緑肥」と言う農法である。
 🔺 ところで、「雑草」と言う言い方は、食用や薬用、或いは観賞用などに供せられない、余り役に立たない様々な草の類を指すと言うのが通り相場だが、この「雑草」という言葉を古い大和言葉では、イッタイ何と呼んだのだろう。

▽ 雑草に該たる「古語」は無かった ‼️
.... そこで、その雑草にあたる言葉に古語ではどんな語彙が有るのか、早速AIで検索して見たら、面白い事が分かったのだ。
 🟢 AI君のリサーチの結果は、大和言葉には現代語の「雑草」に意味の上でピタリと照応する語彙が存在しないと言う驚くべき事実だった。

▼ AI君は【雑草】に近い意味の言葉を調べてくれた ⚠️
.... 優秀で博識なAI君は、如何にも申し訳なさそうに、似た意味を醸す別の言葉や言い回しを検索してくれた。
 🔵 雑草の意味に近い日本の古語や古典文学で使われた言い回しで、荒れ果てた庭や邪魔な草木の描写に使われる表現は、主に以下の通りです。
 ・葎(むぐら) : 山野や道ばたに繁茂する蔓草(つるくさ)の総称。
 特に「八重葎(やへむぐら)」は、荒れ果てた家によく生える邪魔な草の代表として、古文の描写で頻繁に用いられます。
 ・蓬(よもぎ・ほう) : 荒地や捨てられた庭に生い茂る雑草の代表格。
 「蓬生(よもぎふ)」は、蓬ばかりが生い茂る荒れた場所を指します。
 ・浅茅(あさぢ) : 背の低いチガヤ(茅)のこと。
 荒れ地や手入れされていない場所の描写によく使われます。  (以下、省略)

◎ 古語に【雑草】に符合・照応する言葉が無い、その訳(わけ) は...⁉️
.... 大和言葉に、雑草に該たる言葉がナゼ無いのか。それには、それだけの理由、必然性が有るのだ。
 ⭕️ アイヌ民族にも、実は、雑草に該(あ)たる言葉は無かった。そう私は考えている。
  .... 今でこそ、アイヌ語の話者や学者・研究者はアイヌ語の “ Mun ” と言う語に【雑草】の意味があると考えているが、それは日本語や日本文化の影響を受けたあとで生まれた語義であって、古来の“ Mun ” の語には雑草の意味など無かったのだ。
 何故なら、アイヌに取ってはこの世に在るどんなに草も、すべてカムイの顕れであって、アイヌ(=人間)や他の動植物の活きる上での何らかの役に立つ価値を持って野や山に生えているのだ。たとえそれが、人間や動物を傷付け倒す毒草であっても....。
 だから、何の役にも立たない草や木と言うのは、言わば形容矛盾であり、そんな物はアイヌの脳髄に決して浮かばない、あり得ない観念なのだ。

☪️ 雑草の意味を、もう少し深掘りしよう ❗️
.... 実(じつ)は、雑草は日本でもアイヌ社会でも役に立った時代が長かったのだが、それが忘れられてしまったのが問題なのだ。
 🔶 そこで、雑草という存在が、日本やアイヌ社会以外の、他の民族の文化の中ではイッタイどんな扱いを受けて来たのか、一例として、英語の世界ではどんな意味を持ったのか、ソレを検証してみようと思うのである。
 次回は、英語の Weed ≒ 雑草の様々な意味を検証して、その深い意味の把握に努めよう。
  ( 次回につづく ・ Suy unukar an ro ❢ )

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by atteruy21 | 2026-02-12 15:09 | Trackback | Comments(0)