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縄文語のかけらーその200 (通巻第885号)

 語尾に「ま」と言う音の付く地名で、湾状の地形、入江の構造を持つ場所にどんなものが有るだろうか。深く内陸に食い込んだその湾の大きさ、規模に於いて日本で一二を争うものの一つに鹿児島湾がある。古くは錦江湾と呼ばれたと言う。

▽ 薩摩(さつ・ま)と言う地名・国名がある。この「薩摩(さつ・ま)」という言葉の「ま」の部分が、実は、「~の入江・湾」を意味する言葉なのである。
...だとするならば、然(しか)らばその「~の」の、「~」に該(あ)たる「さつ・薩」という音(おん)は、いったい何を表しているのか。

▼ 薩摩という漢字は、既に皆さんもお察しのとおり、これは「さつ・ま」という音に当てられた宛字である。念のため、中国語辞典で確認をしておこう。...愛知大学中日大辞典編纂処編「中日大辞典」による
* 薩 sa (第四声) ①訳音字 (外国語などの音を表す=表音文字)
 《表音文字の使用例》 薩摩亜(=サモア)  薩尓瓦多(=サルバドル)
 ②菩薩 pu sa プウ・サア 菩薩(ぼさつ=サンスクリット語の「ボーディサッタ」を音訳したもの) 
* 摩 ma (第一声), mo (第二声)
  ma マー 平らに撫でつける。さする。
  mo モ オ 擦る。撫でる。触る。届く。 《例文》摩天楼(まてんろう)=天まで届く、天を擦る高楼(ビルディング)

◎ ご覧のとおり、薩も摩も宛字であって、「さつ・ま」は恐らくは古い大和言葉の「 satma サッマ 」の音を写し取ったものに違いない。
...そこで、いよいよ「さつ・ま」と言う言葉の一部をなす「さつ」という音(おん)の謎解きをする番である。

☆ もう既に、漢字の説明の所で草臥(くたび)れてしまった方も有ると思うので、「さつ」という音のシチメンドーな解析に入る前に、謎解きの答を先に言ってしまって、皆さんには一先ず安心して頂こう。そしてあとでユックリ周りの景色を堪能(たんのう)しながら薩摩への旅を続けて頂くことにしよう。

★ 「さつ」という言葉は、例えば漢字で書けば【猟】と言う意味が有るのだ。「猟夫」と書けば、それは「さつ・を」と読まれ、猟師のことを指すのである。次回で詳しい「さつ」の分析を試みたい。
    (次回につづく)

by atteruy21 | 2020-02-07 14:20 | Trackback | Comments(0)