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縄文語のかけらーその210 (通巻第895号)

 縄文の古い言葉に由来する事柄を取り上げようと言うことで、一体どんな噺が良いのかと暫くの間悩んだ。そこで考えて見たのだが、それぞれの民族の古い言葉や発音が残り易いのは、何と言っても地名に残るのが一番だと言うから、やはり地名を巡る旅に出るのが賢明だと気が付いた。今度の旅は、東北の大都市・仙台を訪ねて見る事にした。

▽ 仙台って言うのは、比較的新しく出来た地名じゃあないのか? ...それがホントに古い言葉に繋がるのかね、と心配されるかも知れない。おっしゃる通りである。これから古い言葉に繋がると言う、その検証作業をして行こうという訳である。
...インターネット検索 「ニコニコ大百科 仙台市 」
 概要 仙台の地名の由来は、現在の太白区向山にある大満寺の虚空蔵堂に安置されている千体仏が「せんだい」の名の原点で、伊達家以前にこの地を治めていた国分氏が、「千体」→「千代」と名付け、その後、伊達政宗が岩出山からこの地に本拠を移した際に、中国の唐の時代の詩人の漢詩「同題仙遊観」の中の「仙臺初見五城樓」(の句)から採ったとされている。

▼  「同題仙遊観」  「同じく仙遊観に題す」
... 仙臺初見五城樓  仙臺初めて見る五城樓
  風物凄凄宿雨収   風物凄凄(せいせい)として宿雨(しゅくう)収まる
  山色遥連秦樹晩  山色(さんしょく)遥かに連なる 秦樹(しんじゅ)の晩(くれ)
  砧聲近報漢宮秋  砧聲(ちんせい)近く報ず 漢宮(かんきゅう)の秋
  疎松影落空壇靜  疎松(そしょう)影落ちて 空壇浄(きよ)く
  細草香閑小洞幽  細草(さいそう)春(はる)香ぐわしくして 小洞(しょうどう)幽(かす)かなり
  何用別尋方外去  何(いずくん)ぞ用いん 別に方外(ほうがい)を尋ねて去るを
  人間亦自有丹丘  人間(じんかん)亦(また) 自(おの)ずから 丹丘(たんきゅう)有り

◎ ちなみに、仙臺とは仙人の住む台地の事を指し、五城樓の五城も昔は仙台を指す言葉として用いられたらしく、今も仙台東照宮隣の五城中学校などにその名が用いられている。
...(余録: 都市の名前を古代中国の地名、文献などを元に採用したのは、織田信長が稲葉山から改名した「岐阜」と、伊達政宗の改名の「仙臺」の2都市だけである。)

☆ こうなれば、織田信長の「岐阜」の命名の謂れの方も是非とも知りたくなるのは、人情と言うものだろう。
    (次回につづく)

by atteruy21 | 2020-02-17 14:46 | Trackback | Comments(0)